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合格体験記

合格体験記

通関士試験 合格体験記
一般社団法人日本通関業連合会 研修事務局

第57回通関士試験に合格された皆様、おめでとうございます。

今年度、当連合会の通関士試験突破研修を受講者から55名以上の通関士試験合格者が誕生しました。


合格者された方々から合格体験記を寄稿していただきました。
お忙しい中どのように勉強時間を確保したか、勉強方法やモチベーションの維持方法など、今後「通関士試験」合格を目指す方にぜひとも参考にしていただきたい体験記です。

23年度通関士試験合格者の皆さん

22年度通関士試験合格者の皆さん

株式会社サンオーシャン  野村 茉莉 様

 昨年、通関業者へ転職したことをきっかけに、通関士試験のことを知りました。私にとっては貿易は未経験の業界でしたので、通関等の理解を深める意味をこめて通関士試験へ挑戦しようと決めました。受験を決めた後、上司より通関業連合会の通信講座があることを聞きました。私のような初学者にとっては心強いサポートとなると思い受講を決めました。
 通関士試験の勉強は、自分なりに学習計画を立て、無理のないペースで取り組みました。私は短期間で長時間勉強するのが得意ではないため、平日休日ともに1日2-3時間程度の勉強を続けました。全科目で合格基準の6割に達するために、どの科目もまんべんなく勉強する必要があります。各科目の学習計画の進捗を確認しながら、平日は関税法と通関業法、休日は集中して実務の対策をするなど、メリハリをつけて学習するよう心がけました。
 使用した教材は、「通関士試験突破研修」のテキスト、過去問、実務対策用の市販のテキストです。通関士試験突破研修のテキストは、情報量が豊富で内容が充実しており、分かりやすいと感じました。講義視聴のメモや、つまずいたポイントなどをテキストにどんどん書き込み、知識を定着させるように意識しました。この時のメモは、試験直前期に要点を見直す際にも役立ちました。
 問題演習は、解答を暗記するのではなく、なぜ正しいのか、そして他の選択肢がなぜ不正解なのかを理解するように意識しました。分かりづらい部分はテキストや法令を確認するなど、納得した上で勉強を進めるように心がけていました。通関実務は、申告問題や計算問題の得点が合格のカギとなるため、様々なパターンの問題を多くこなし重点的に対策しました。
 これらの勉強を継続した結果、模試の得点も徐々に伸び、7月以降はどの科目も7割程度得点できるようになりました。振り返ると、通関士試験の勉強は、まるで壁にペンキを何層も薄く塗り重ねていくような作業だったと感じます。一度では理解できない部分も、根気強く何度もテキストを読んだり問題演習を行うことで、少しずつ理解できるようになったのだと思います。
 今回、目標としていた通関士試験に合格することができ大変嬉しく思っています。しかし、実務の知識や経験はまだまだ未熟であり、これから更なる勉強が必要となることはいうまでもありません。受験に際し、周囲の方から頂いた励ましの言葉やサポートを忘れずに、これからも努力していきます。

エムオーエアロジスティックス株式会社 小泉 陽和 様

 私は今年の四月に弊社に入社し、勉強と仕事を両立させながら試験に挑みました。殆ど通関に対する知識がない中での挑戦となりましたが、無事に合格することができたのは周りの方々の支えと、非常に充実した講座のカリキュラムのおかげです。

 勉強を始めた当初は、まず法律の言い回しに慣れていなかったので、言葉の意味を調べながらなんとか各法律の内容理解に励んでいました。自分の勉強法が正しいのかもわからず、読んではいるものの理解が浅はかで、試験に受かる目途も立たなくて不安な時もありました。ですが関税法の講座の視聴をした際に、講師の方の「通関に関する法律を理解するには、まず税(お金のこと)と関(通関のこと)に分けて読み込むといい」という教えを受け、非常に納得がいったのを今でも覚えています。その後はわからない部分は講座を視聴し、自力で習得できそうなところはテキストを読んで日々の勉学に励んでおりました。

 6月中旬までにはほとんどの分野の内容を読み終えていたので、その後はひたすら問題を解いていました。配布してくださった日本関税協会の「通関士試験 問題・解説集」は十分すぎるくらい分野ごとの問題数が豊富で、この参考書のおかげで合格することができたといっても過言ではありません。正誤問題を解いている際、誤っていると思った文章はどこが違うのか、正しい答えは何かを答えられるようになるまで繰り返し解き続けたことで、知識を順調に身に着けることができたと思っております。また、通関実務の申告問題と計算問題は一番習得するのに時間がかかりましたが、この参考書の問題集と、3回分の模試に取り組んだおかげで、本番でわからない箇所があっても、冷静に対処することができました。

 よく通関士試験は合格率15%前後の難しい資格試験だと言う人が多くいますが、私はそうは思いません。正しい勉強法で着実に問題の数をこなせば、誰でも合格することができる資格試験だと思います。試験1か月前は焦りと緊張で心が不安定になるときもあると思いますが、どうか諦めずに、根気強く問題に取り組んでみてください。私も通関実務だけは模試も過去問も6割を超えることができませんでしたが、試験前日まで解けなかった問題の解き方を必死に頭に叩き込んだおかげで、本番で成果を出すことができました。
最後に、これまで私を支えてくださった弊社の皆様、講座の先生方、本当にありがとうございました。

丸全昭和運輸(株) 中山 大輔 様


 
 私はこれまで主に海貨業務に従事してきましたが、通関業務も行う現在の部署に異動となり、通関士を取得することで業務の幅を増やし、自分自身の成長にも繋げたいという思いで勉強を始め、3回目の受験で合格となりました。
 過去2回の試験は勉強の進め方が定着できず、全体を通して理解が深められなかったという自覚がありました。過去の反省を踏まえ、今回は少しずつ効率的に勉強を進めていこうと決めました。

 まず、1月に品目分類の勉強から始めました。品目は90項目以上あり、一気に覚えようとしても限界があると思い、このころから少しずつ覚えるようにしました。
 4月から講座を受講。テキストはボリュームがありましたが、講義を見ながら進めていくことで、理解を深めることができたと同時に、講義に合わせて勉強することで、勉強のペースもつけることができました。自分なりのペースがつかめてくると、勉強が習慣化され、知識が定着している事を実感することが出来、また勉強に取り組めるといういいサイクルが出来上がりました。過去の勉強では感じられなかったものでした。
 7月くらいからテキスト中心から問題集中心の勉強に切り替えました。家だとあまり勉強が捗らない事が多かったので、仕事がある日は帰り道にカフェ等で勉強し、休みの日は図書館で1日集中して取り組みました。
 輸出申告書と輸入申告書の問題が最後まで中々得点につながりませんでしたが、模擬試験の2回目で全項目6割以上がとれるようになり、試験本番に向けての自信につながりました。
 本番では、予想していなかった問題が出てきて少し困惑しましたが、慌てずに分かる問題で確実に点を重ねられたことが合格につながったのだと思います。

 勉強に取り組んだ約10か月を振り返ると、日ごとの小さな目標をクリアしていくことで自信につながり、合格というゴールに向かって着実に帆を進めて行けたのだと思います。
 今後は、通関士として、迅速かつ適正な申告を心掛け、努力していく所存です。
 最後になりますが、講座でお世話になった講師の方々、協力してくれた職場の皆様、応援してくれた家族にも深く感謝申し上げるとともに、これから受験される皆様の合格を心より祈念致します。
 

北海運輸株式会社  井上 裕輔 様

 私が通関士試験を目指したきっかけは、物流関係の仕事に転職するためでした。
 以前全く違う業種の仕事についていた時に、通関士を持っていれば転職に有利だと考えました。。
 独学でも合格できるとインターネットで知り、当時は市販の参考書で対策してました
 56回の試験に向けて、仕事をしながら勉強してましたが通関業法と関税法は気合で暗記しましたが、通関実務でてこずり56回の試験は受けるのを辞めました。
 今の会社に転職した時に日本通関業連合会様の講座を受けれることを知り、テキストや解説動画、質問コーナーなどに魅力を感じ受講することにしました。

 中でも一番良かったのが模試です、実際に同じような問題が出ましたし、3回分の模試を解いたころには実力がついてるのを感じました。一緒に配られた通関士試験問題解説集はとても役に立ちました。
 私は直前期に模試3回分と過去問3年分は2回以上回しましたが、それが功をなしたといっても過言ではないです。欲を言うと、過去問は早めにやっておいて、出題問題の傾向等を把握してから勉強を進めると、効率的に勉強ができると感じました。
 私は、転職したばかりで仕事を覚えたり環境になれるのに精一杯だったので、平日の勉強時間を確保することが難しく、極力自分の時間を削り土日にまとめて勉強するようにしてました。ここが一番きつかったです。また、仕事の昼休憩は毎日テキストや問題集にあてるようにしてました。

 通関士試験は人生で一番勉強しましたし、おかげで勉強の習慣が身についたと思っています。通関士試験を受けられる皆様の参考になれば幸いです。
 
 
 

株式会社近鉄トレーディングサービス  須江 祐人 様

 

私は貿易実務業務に携わっており、通関業務に直接は携わってはいませんが、自分自身の知識の幅を広げるために、通関士試験の受験を決めました。

今回が初めての受験でしたが、通関連合会のテキストや講義動画、模擬試験のおかげで計画的に勉強することができ、合格することができ本当に良かったです。

関税法、通関業法、通関実務の3科目のうち、一番難易度が高いのは通関実務であるということは噂に聞いていたので、通関実務の勉強をなるべく早く始めることができるように、関税法や通関業法の勉強を4月と5月の2ヶ月間で詰め込みました。完全に定着させることはできませんでしたが、通関実務は「習うより慣れろ」で数をこなした方がいいため、6月と7月でどんどんテキストの問題に取り組みました。ある程度の基礎知識さえあれば解ける問題も多く、演習を重ねるうちに次第に正答率も上がってきました。通関連合会から送られるテキストや模擬試験で演習を重ねることができたことが、合格できた大きな要因だったと思います。


関税法や関税定率法は、テキストを見るだけではどこがポイントなのかがわからず、覚えることも膨大なため、テキストを読む前に講義動画を見ることにしていました。また、講義動画は月毎に定期的にアップされ、youtubeで見れるようになっていたため、毎日の通勤時間や昼休憩を活用しながら計画的に勉強することができました。

 関税法、通関業法、通関実務の3科目の勉強がある程度終わった後は、徹底的に過去問に取り組みました。通関連合会のテキストや模擬試験に加えて、市販の過去問題集を購入し、10年分ほど解きました。最初は特に通関実務の科目で、最初からつまずいてしまい全然得点が取れないということもあったり、難しい問題に頭を悩ませて時間が足りなくなってしまうということがありましたが、10年分を解き終わった時には、6割前後の得点を安定して取れるようになっていました。

 

最後になりますが、通関士の試験勉強を応援してくれた会社や講師の方々に感謝を申し上げるとともに、これからは試験勉強を通じて学んだことを活かして業務に取り組んでいきたいと思います。

 

 

日通NECロジスティクス株式会社 和田 正志 様


 

私は通関士という資格があることは認識していたものの、特段必要とは考えていませんでした。ただ、業務上海外出荷に携わる中、通関の知識を取得しておいた方が良いと考え受験を決意しました。受験を決意したのち、一度の受験で合格することを目標に学習計画を立てました。ただ、市販の参考書での学習のみだと補えない部分があると感じたため、当講座を受講した次第です。

 

当講座を受講して良かった点は「スクーリング」、「模擬試験」、「当講座にて頂いた問題集」です。まず、スクーリングは市販の参考書で学習して理解しづらかった箇所を中心に視聴し苦手分野を作らないよう心掛けていました。また、スキマ時間である待ち時間などがあればできるだけスクーリングを視聴するようにし、モチベーションを下げないよう工夫していました。模擬試験は実際にアウトプットすることで自分の現状を定量的に把握する場として活用していました。どのあたりの点数が不足していて合格点に到達しないのかを分析し、こちらもスクーリングの視聴で改善していきました。また、6月という早い段階で模擬試験が届き、試験時間に合わせて問題を解くことになるので、自然と科目毎の試験時間感覚も身に付いたと感じています。最初の模擬試験では間違いが多く焦りましたが、直前に受けた模擬試験では合格点に達しており、本試験直前の自信に繋がりました。問題集については問題数が多く問題に慣れることができること、そして問題の傾向が掴めたことが非常に良かったです。また、計算問題も豊富にあるので、計算問題を解くスピードも上がったと実感しています。

 

私は勉強するときに集中して勉強し、集中力が途切れた時は小休憩するといったことを繰り返しながら勉強していました。いま、考えると少し休憩することでリフレッシュでき、より効果的に学習を進めることができたのかなと感じています。通関士試験は点を取れる問題と取りにくい問題があり、点を取れる問題を確実に取ることで合格に近づきます。勉強を継続し、点を取れる問題を増やしていくことが重要なのかなと思いました。

 

最後に、この度合格できたのは日本通関業連合会の皆様、また社内の方々等ご支援いただいた多くの方々のお陰と思っております。この場をお借りして感謝申し上げます。これから受験される皆様の合格を心よりお祈りしております。

 

株式会社上組  沖野 朱峰 様


 

通関士という資格を知ったのは、就職活動中に物流業界について調べているときでした。貿易関連で唯一の国家資格だと知り、当時武器になるような資格などを持っていなかったため、通関士資格取得を目指すことに決めました。

 

入社前に市販の参考書を購入し、少しずつ学習を始めましたが、知らない言葉や法律ばかりで思うように学習は進みませんでした。

そして入社後の通関士研修で、通関業連合会様のテキストをいただき、講師の方にも直接授業をしていただきました。テキストは法律の条文をもとに、とても細かいところまで説明されており、正直独力では理解しきれない部分が多かったです。しかし講師の方の授業を受けることで、難しい法律の条文の意味を理解でき、絶対に覚えるべき頻出ポイントがわかるようになりました。

 

学習の流れとしては、講師の方の授業を受けて全体を大まかに把握し、その範囲の問題集をとき、わからないところをテキストや六法で調べ、ノートにまとめるという形でした。特に六法は必ず確認するようにしていました。講師の方の授業で、「実際の試験問題は法律の条文をもとにして出される。早いうちから難しい条文に慣れておく必要がある。」と聞いたためです。土日を中心に学習を進め、平日は通勤時間にまとめたノートを読み返すようにしていました。

1番苦手だったのは通関実務でした。6月時点でまったく手をつけておらず、6月の模試では10点未満しかとることができませんでした。このままでは間に合わないと焦り、そこから過去問題集を中心に実務の学習を始めました。特に輸出入申告問題は配点が大きく、絶対に得点しなければならないと考え、市販のテキストも使いながらひたすら問題を解き続けました。そうするとだんだん傾向やコツが掴めてきて、正答率が上がっていき、8月末の模試では輸出入申告問題できちんと点を取ることができました。直前期は通勤時間に頻出の品目分類を暗記し、休日に過去問を繰り返し解くようにしていました。そして最後の模試では合格点に達することができ、自信を持って試験に臨むことができました。

 

条文中心の学習と、過去問題集を正解できるまで何度も解くという勉強法が合格のための重要なポイントだったと思います。また何かの目標のため努力し、成果をだすという経験を、社会人になって早いうちにできたのは自信にもつながりました。

最後になりましたが、通関業連合会様のテキストと講師の方々の授業がなければ絶対に合格はできなかったと思います。本当にありがとうございました。またこれから受験される皆様の合格を心よりお祈りしております。

苫小牧埠頭㈱ 結城 英大 様

結城 英大
私は、通関業務に従事しており、通関士を取得してより通関の知識を深め、業務の幅を広げようと思い、3度目の受験で今年合格することができました。
 今年受験するに際して、昨年までの勉強で良くなかった思われる点を分析することから始めました。挙げられる点が3つあり、インプットが中心の勉強になっていたこと、様々な教材に手を出すことによって、ほとんどが中途半端になっていたこと、計画性がなかったこと、これらを改善し、今年の受験に臨みました。
具体的に取り組んだことの1つ目として、これまではテキストを読んで理解したような感覚になって満足した気分になっていたのですが、過去問や模擬試験を中心とした、問題に取り組むことを中心として、弱点を発見し、テキストを読み直すということを繰り返すようにしました。そうすることで、テキストで読んだ内容が問題となってどのように問われるのか、またどのような点が問われやすいのかが掴めるようになり、勉強の効率も上がりました。
 2つ目に、去年まで様々なテキストに手を出して、やり切ったものがなく、どれも理解度の低い状態を改善するため、今年は通関業連合会さんのテキストと過去問に全ての身を預けようと覚悟を決めました。通関業連合会さんのテキストは見た目は厚く、面を食らいそうになりますが、いざ取り組んでみるととても読みやすく、サクサク進めることができました。また試験での問われ方、狙われる点などをまとめてあり、短時間に多くの内容を復習することもできて、とても扱いやすいテキストでした。
 3つ目は計画・目標を立てるようにしたことです。ある程度の時期を定めて、各科目の完成度をどのくらいまでにしようといったことを決めるようにしました。しかし、そう簡単にはいきませんでした。今年の受験の失敗点を挙げるとするとこの点だと感じております。余裕ある計画を立てたつもりでしたが、時期によってモチベーションのムラがあり、計画通りとはなりませんでした。ただ、計画・目標と現状との乖離があることを常に意識はしていたので、それがいい意味で焦りとなり、最後の追い込みと合格につながったとプラスにとらえています。
 最後に、この度お世話になった講師の方々、応援してくださった会社の皆様にこの場を借りて深く感謝申し上げますと共に、これから受験をされる皆様の合格を心よりお祈り致します。
 

丸全昭和運輸㈱ 飯野 翔琉 様

通関士試験を振り返って
 
私が通関士という職業を知ったのは大学生の頃です。海外と関わりたいと思いを持ちながら、就職活動を進める中で、物流という業界に興味を持ちました。その中でも、輸出入に必要不可欠な存在である通関士という業務を通じて海外とのかかわりを感じ、人の役に立ちたいと思いました。大学生の頃に一度通関士試験を受験しましたが、貿易の知識も何もない状態では難易度が非常に高く、合格はできませんでした。
 
今回の試験で合格ができた要因としてはいくつかあります。一つ目は、通関部門に配属されたことにより、参考書で身に着けた知識を実際の業務のなかでアウトプットすることができたこと、そして月2回開催された社内の通関士試験対策講座でアドバイスをいただいたことです。職場にはベテランの通関士の方々がそれぞれの経験や知識を用いて、業務に取り組んでおり、そのような先輩方の姿も通関士試験へのモチベーションとなっていました。二つ目は試験までの勉強の計画を最初に立て、それを実行したことです。私は4月から10月の6か月間で勉強のスケジュールを立て、日々の勉強は仕事やプライベートとのバランスを保ちながら、ほぼ毎日少しずつ行いました。社会人になったばかりで、慣れない状況の中、仕事と勉強の両立は難しい部分がありましたが、予定通り進めることができなかったときは、土日など休日を利用して、試験に間に合うように進めていきました。三つ目は、とにかく問題を多く解くということです。早いうちから、模試や過去問題を解いて試験を意識することで、知識を身に着けることができ、さらに試験に慣れることを意識しました。また、問題を解き、自分の苦手な分野を知ることで対策を立て、少しずつ点数が取れるようになっていきました。
 
通関士試験に向けての勉強で身に着けた知識は、通関士として実務にあたる際の基礎の部分だと思います。今後も努力を怠らず、通関士という職を通じて、人の役に立ちたいと思います。
 
最後になりますが、寄稿文掲載という貴重な機会を与えてくださった日本通関業連合会、関係者の皆様には、この場を借りて心より感謝申し上げます。

日本通運株式会社 北田 貴裕 様

22年度の通関士受験のきっかけは上司からの勧めでした。
一度きりの受験で合格を目指すために、まずは勉強する上での環境を整えることから始めました。1科目免除での受験でしたが、仕事をしながら毎日家でも勉強するのは私の場合は続かないと思い、週末中心に勉強すること、絶対にGWから勉強を始める必要があると考え、自宅以外での勉強場所(図書館の自習室)の確保することが始まりでした。
週末はもちろん、GWやお盆の大型連休を含め仕事が休みの日は必ず日中自習室で集中的に勉強をしていきました。最初は勉強を具体的にどのように始めるべきか悩んでいましたが、講師の方から『最初は調べながらでもいい』というご助言を受けて試験まで次のように長期目標を設定しました。5月は遠慮せず法令集のテキストを見ながら問題と解きつつも法律の全体像を把握すること、6月からは少しずつテキストを見ずに繰り返し問題を解いていき出題の傾向や頻出問題の見分けがつくようになること、7月以降は完全にテキストを見ずに問題を解いていき、それで間違ったらきちんと法令を確認する、それをまとめたノートを作る、それを復習で読み込むことでした。順調に目標を達成していくと、8月の模試では初めて例年の合格基準に達することができました。この時、5月に自分で立てた目標設定が間違っていなかったのだと、確信できました。
試験までに模試や問題集で点数を上げていくことは最低限必要ではありますが、ピークを試験当日までに持っていくことも大事だと考えていましたので、8~9月に無理に詰め込み勉強をしないこと、週末やお盆の期間も日中は5~7時間くらいしっかり勉強しても、夕方以降はゆっくり休むことを心がけました。
試験本番も諦めないことが大切だと分かっていても、予想外な問題に悪戦苦闘しました。過去問題はあくまで参考程度であり、問題ではなく、法律自体をどこまで把握できているかが試される問題が多く、終わった後に手応えは全くありませんでしたが、結果として努力が実を結んだことにこれ以上ない喜びを実感しました。
 
試験まで背中を押して頂いた社内の諸先輩方、日本通関業連合会の皆様、並びに関係各所の皆様のご協力並びにご理解を賜りましたこと、心から感謝申し上げます。
最後になりますが、来年通関士試験を目指す皆様の合格を心より祈念しております。

大塚メディカルデバイス株式会社  海老澤 誠 様

私が通関士試験に挑んだ理由は、関税評価について勉強するのであればその延長で通関士の資格を取得しようと思ったことがきっかけでした。
2022年1月に市販の参考書と問題集を購入し、いざ勉強を始めてみるとなかなか用語が理解できず、問題集を解いても正解を出すことができませんでした。その為勉強時間も段々と短くなりあきらめかけていた時に、この通信教育があることを知り迷わず申し込みをしました。教材や添削問題が届き手に取ってみると、教材も厚くスクーリング講義も充実していることからこの教材を信じとことんやってみようと思いました。1回目の添削問題では通関業法がかろうじて6割、関税法等、通関実務は合格の目安である6割には程遠く、添削問題が返却された際に「学習への努力が不足」と厳しいコメントを頂きました。このままでは合格が難しいと思い、そこから毎日過去問を解いては間違った箇所・理解不足の箇所をテキストで確認することを徹底しました。それでも理解できないところは質問票を活用しました。講師の方からの回答は丁寧で且つすぐ回答が頂けたので勉強に役立ちました。1回目の添削問題以降勉強のペースはテレワークの時は2時間から2時間半までと決め、出社の時は移動時間にスマートフォンでスクーリングを聴講し、市販のテキストなどを読みました。この勉強方法を続け2回目の添削問題に挑んだところ、全ての科目で6割以上が解答でき、講師の方から「努力の成果」とコメント頂いたことは今でもうれしく覚えております。直前期は覚えなければいけない品目分類を電車の中で覚え、聴講できていなかったスクーリング講義を2倍速で聴講するなどして時間を有効活用しました。苦手であった通関実務の計算問題も繰り返し問題を解くことにより間違うことがほぼなくなり、最後の模擬試験で合格の目安である6割を超えることができ、自信をもって試験に挑むことができました。
勉強方法は人によって様々と思いますが、どんな勉強方法でも毎日コツコツと続けることが大事と感じます。
最後になりましたが、お世話になりました講師の方々、事務局の皆様に改めてお礼を申し上げます。また、これから受験される皆様の合格をお祈りいたします。
今後はこの資格試験で得た知識をさらに広げ、輸出入者としての適正な輸出入申告に努めて参りたいと思います。
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